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大草直子さんと考えるホリスティック・ヘルス&ビューティ 後編

外面だけでなく内面からにじみ出る健康美へ導く、ホリスティック・ヘルス&ビューティ。いつも素敵に見えるあの人は、どんな心がけをしているのでしょうか?スタイリングディレクター・大草直子さんの場合は?
その日の気分で選ぶ花やお茶で、今の自分の心や体の状態を確認することを伺った前編に続き、大草さんにセルフケアへの想いを聞きました。

大草さん流セルフケアの見つけ方

ファッションやライフスタイルなど、聞けばすぐに取り入れたくなる大草さんの提案。それは、自身の体験や実感を通して発せられたものだからなのでしょう。実際、人から勧められたものや場所は、状況が許す限り「全部試す主義」だと言います。

「心が動いたということは、自分が、体が動きたがっているというサインでもあるんですよね。それは、セルフケアも同じ。だから、いろんなエクスキューズをつけず、やれるものはとりあえずやってみる!そして、とくに女性の場合は月の満ち欠けや月経の周期などによってコンディションが刻々と変わっていくので、その日の自分に問いかけて選ぶということが、すごく大事なことだと思っています。選択によって、自分を乗せていけたらと。」

ただ癒しを求めるだけでなく、その姿勢はあくまで積極的で能動的。目指したい美しさの像は、若い頃からずっと変わらず「健康的であること」で、体だけでなく機嫌や情緒が安定し、常にゆったりと柔らかくいられる人に、無上の美しさを感じると言います。

肌や体に触ってみるだけでもセルフメンテに

しかし、家庭や職場でも、そしてコロナ禍というストレスにさらされる現在の日常では、ときに平穏な心を保つことすら困難に感じられることも。大草さんは「そんな自分も認めてあげてほしい」と続けます。

「日本の女性は真面目で誠実だから、どうしても頑張り過ぎてしまいがちですが、調子が悪かったり気分が乗らなかったりするのも自分の大切な一面だし、過ぎていく時間の中で揺れ動き、変わっていく自分もまた自分ですから……。不安なときは毎日の習慣を見直し、何より、まず自分の肌や体に触ってみるといいですよ。触るって、実はすごく癒しの効果が高い行為。セルフケアは外見だけでなく、心や、自分の生きる指針にもとても密接に関わることなんだなぁと、私もこの年齢になってより実感しているし、これからくる更年期の波も、そうして乗り越えていけそうな気がするんです。」

花を選んでいるときは「究極のマインドフルネスの時間」と大草さん。一本一本の花に触れながら、まるで自分の心を取り出し、いたわっているよう。
正のエネルギーだけを仕事に注げるよう「メールのやりとりはできるだけ朝か日中に」がモットー。前向きな言葉で穏やかなやりとりを心がけている。

ファッションや旅のみならず、セルフケアも、ちょっとでも「やってみようかな?」と思ったら、行動してみるという大草さん。「今の私の気分ってこういう状況なんだ。」と自分を認めることからセルフケアが始まっていると言います。心身の声に素直に従ってみることが、ホリスティック・ヘルス&ビューティの第一歩なのかもしれません。ぜひ、大草さんのセルフケアを参考にしてみてください。

profile

大草直子さん

1972年東京都生まれ。編集者を経てスタイリストに。雑誌、広告等でのスタイリングからファッションブランドのディレクション、ウェブマガジンやオウンドメディア「AMARC」の編集、執筆など精力的に活動中。近刊に『飽きる勇気 好きな2割にフォーカスする生き方』(講談社)がある。

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